うさこのーと

僕の怠惰さとうさこの話です

ココナツクッキー(主食になるタイプの)

2018.2.25

ふと、目が覚めた。
うたた寝したらしい。テレビも電気も付けっぱなしだ。
外は暗い。時計を見ると午前5時半だった。
歯を磨いてぼーっとする。ただぼーっとしているだけで30分が経過した。
6時になっても外はまだ暗い。
ここ沖縄ではもう冬は終わった。でも夏の匂いはまだ遠い。
はやくから日が昇り、うんざりするような暑さと湿気で景色の端から端までが覆われているあの季節が好きだ。ここでは夏は毎年5月に始まり11月の頭に終わる。
今年も海に行きたい。
ぼんやりしているうちに、なにか焼き菓子を仕込もうという気になった。
牛乳はない、アーモンドプードルもない。
スコーンはまた今度だ。
ココナツファインがあるのでクッキーを作ることにした。
レシピを記したノートをぱらぱらとめくり、どんな配合で仕込むかを考える。
さくっとした食感がいい。ぱきっ、ではなく。
甘さは主食として成り立つぐらい控えめで。
シンプルな配合でいく。
ボウルを用意して以下の材料を計量した。

バター50g
砂糖25g
卵黄20g
薄力粉50g
強力粉50g
ココナツファイン20g

さっくりと混ぜ合わせて生地を棒状にする。
ラップでくるんで、冷凍庫に入れた。
時刻は7時。
外はもう明るいが、いいぐらいに眠気がやってきた。
電気を消して寝室に戻る
うさこも寝てる。自分もまもなく意識を失った。
まどろみの中、夢を見る。
粘土みたいな夢だ。でも粘土より軽い。
昔は明晰夢を見れた。明晰夢の中では、世界の端っこがどこなのかを意識できた。
ここを越えたら夢が覚める。
ここまでならば、夢は地続きだ。
コツを掴めば夢の世界の範囲を広げることも出来た。
起点から離れれば離れるほど、強い意思が必要だった。
世界の端では夢の体と現実の身体が混じった。
踏み越えると、現実の身体の感覚が夢を蝕んだ。

当時、僕は常に眠かった。
今は明晰夢を見ることが出来ない。

二度寝の後、結局起きて活動を始めたのは12時になってからだった。
鏡にはぼさぼさの髪をした自分がいる。うさこも同様だ。
冷凍庫で寝かせたクッキーの生地はもうしっかりと固まっていた。
取り出してまな板の上で適当な厚さに切る。
鉄板に並べて、150度にセットしたオーブンに突っ込んだ。
20分で鉄板を反転させ、さらに5分焼いた。
ついでにカレーもつくった。うさこは風呂から出たあとハムスターと戯れていた。
うさこを呼び戻して食べる。カレー粉とかたくり粉でつくった手抜きカレーは手軽な味がした。
クッキーは狙った触感よりほろほろ感が強かった。ココナツファインの影響だ。
甘さはちゃんと狙い通りだ。主食になる程度の控えめな甘さ。
でももっと美味しい配合があると思う。
近々再チャレンジする。

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